気づけば4カ国ワーホリに行っておりました

気づけば色んな国へワーホリに行っていたまっすぐじゃないやつの思い出話

【ワーホリ/カナダ】ディッシュウォッシャーという仕事を獲得するまで【CA026】

こんにちは、お越しいただきありがとうございます。
今回はカナダ(バンクーバー)で就いた仕事:【ディッシュウォッシャーポジションの獲得に至るまで】の思い出話です。

実はこのポジションともう一つ別の仕事を掛け持ちでやっておりました。同じ日の昼間はこちら夜はあちらなんてシフトで働いていたこともありますが、パートタイムとはいえよくやったなと思います。今じゃ体力的にしたくともできません。したいとは思いませんけど。。。

 

▼第一希望ではなかったポジション

他の記事でも述べていますが、筆者は最初[バリスタもしくはカフェ店員]のポジションを中心に仕事探しをしていました。日本で少しばかし経験があったのと、「海外のカフェで働く」という響きに浅はかな憧れを抱いていたからです。しかし、日本でカフェ店員として働いていた経験はあるものの、海外での仕事経験はゼロだったこともあるからか、履歴書を送れど送れど全く結果が出ませんでした。現実の厳しいこと厳しいこと。。。

そんな面接のチャンスすら掴めない状態が2〜3週間続きます。このままではマズイと思いカフェ仕事にこだわることは諦め、応募職の幅を広げることにしたのです。

そこで目に止まったのが”ディッシュウォッシャー”の求人。日本では珍しい(と思われる)、海外のレストランや料理も提供しているカフェなんかでは当たり前にいるお皿洗い専門のポジションです。接客業ほどの高度な英語力は求められず、また専門的な知識や経験も必要とされないため、ワーホリで初めて海外で働く人には応募しやすいポジションかなと思います。

その中でもあるレストランの求人に興味を惹かれ応募してみたら、それまでの鳴かず飛ばず状態が嘘のようにすぐに返信が来て面接となりました。日本人の子が某J○canada掲示板に代理で投稿していた求人だったので話が通りやすかったのかもしれません。

 

▼お茶付きの豪華な面接

応募ポジションはディッシュウォッシャーであれど職場はラグジュアリーなレストラン。フォーマルな服など持ってきていない中、精一杯の小綺麗な格好をして面接に向かいます。お店の人に面接に来たと伝えたらお客さんの座るテーブル席の一つに案内されました。テーブルクロスが敷かれたレストランなんて初めて。。。

少し待つとオーナーが登場。とても煌びやかで優雅そうなマダムと穏やかで少し控え目な感じのご主人という組み合わせのカナディアン夫妻でした。豪華絢爛と言っても過言ではない内装と正装したスタッフを目にした時点で既に思ってはいましたが、まばゆいオーナー夫妻を目の前にして自分の場違い感が半端なかったです(笑)

そんな心がやさぐれていく筆者とは関係なしに面接が始まります・・・と思いきやその前に「どのティーが飲みたい?」とマダムがにこやかな表情で訪ねてきます。さすがラグジュアリーなレストランです。ただのディッシュウォッシャーポジションの面接といえどおもてなしが行き届いていました。色々な種類のお茶を提示されましたが、シンキングタイムをお願いする余裕なんてなく無難そうなブラックティーをお願いしました。オーナー夫妻もティーを決め、ようやく本番、面接が始まります!

 

▼染みを残した面接

オーナー夫妻の人柄がそうさせたのか面接は割と和やかな雰囲気で、筆者の緊張も完全とまではいきませんが少しずつほぐれていきました。そんな中ティーが運ばれてきます。ティーカップに一杯と思いきや、まさかのティーポットと共に提供されました。さすがラグジュアリーなレストラン、ティーポットが牛丼並のどんぶりくらい大きい!

筆者は”出されたものを残すのは失礼!”精神を生まれ持っておりまして、この時も「このどデカいティーポットを空にするとまではいかずとも減らす!」という使命感に駆られてしまいました。・・・しかしそれがいけなかった。。。

オーナー夫妻がティーを注ぎ足すのを見計らって、待ってましたと言わんばかりに筆者も注ぎ足します。「少し中身が減ったぞ」とささやかな達成感を抱きながらティーポットを置く瞬間、筆者は見てしまいました。注ぎ口からポット表面を伝うしずくを。そしてそのしずくがそのままポットの底へと向かうさまを。。。気づいた時はすでに遅し、じわっとにじみができてしまいした。丁寧にアイロンがけもされたと思われる真っ白なテーブルクロスに!

そんな絶望を抱えながらも面接は無情に続けられます。職歴に書かれた内容の詳細だとか、なぜだか家族構成だとかなんやらと聞かれました。一通り質問を終えたのか、次は実際の仕事場であるキッチンを見せると言われます。となると当然テーブルを離れることになります。となるととなるとティーポットやらは下げられシミができたテーブルクロスが露わになります。オーナー夫妻が気がついていたかどうかは定かではありませんが、片づけるスタッフが気づくのは不可避です。席を立つ際、覚悟を決め近くにいたスタッフに自白します、「シミを作ってしまった」と。。。もはや半泣きです。

しかし筆者の絶望した気持ちとは裏腹に、声をかけたスタッフは「全然心配しないでー」と暖かな言葉をウインクとサムズアップ付きで返してくれました。これが海外、、、日本でやると胡散臭さと寒さが拭えないと思っていたウインクがこうもスマートに感じるなんて。。。

これが筆者が恋に落ちた瞬間でした・・・・・・というハプニングは起こらず、最敬礼をする気持ちでそのスタッフに感謝をしつつ、オーナー夫妻に従ってキッチンへ向かいます。

 

▼言葉にしないとわかりません

キッチンに案内されるとシェフ達に紹介されます。そこでの紹介に違和感を覚えますが聞き間違いだろうと思い、そのまま洗い場付近や更衣室、服装についての説明を受けていきます。そこで不確かだった違和感がほぼ確信に変わりオーナー夫妻に訪ねます、「もしかして採用ですか?」と。

返答は予想していた通りというか「YES」でした。シェフ達に会った際、やはり『新しいディッシュウォッシャー』として紹介されていたみたいです(その時点では「『新しいディッシュウォッシャーの候補』と紹介されているのかな?」と確信が持てていませんでした)。「あれ?こちらの意向は伝えていないけど?」と若干思いつつも、こちらの返事ももちろん「よろしくお願いします!」なので声には出さずそのまま甘んじて説明を受けていきます。
そして「この日から来れるか?」と直近のシフトも組まれ、面接(?)が終了します。面接の途中と思っていた中で採用が決まっていたことに嬉しさよりも驚きが心の内を占めていて、採用されたと実感が湧いてきたのはレストランを出てからでした。

海外では恋人同士になる際に「付き合ってください!」とはっきりと言葉にする習慣はないと聞いていましたが、まさか採用にも通じているなんて。。。と当時は思いましたが、採用通知もこちらの意向確認もなく採用されたのは後にも先にもこのレストランだけです。

 

▼最後に

うまくいかない時はとことんうまくいかない。決まる時はあっさり決まる。それが縁ってやつなんですかね。ここの職場で働くことができたから次のワーホリがあって、今の環境があります。そういったこともまたいつか書きます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

Best wishes

 

 

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