気づけば4カ国ワーホリに行っておりました

気づけば色んな国へワーホリに行っていたまっすぐじゃないやつの思い出話

【ワーホリ/カナダ】道端でお金を騙し取られた話【CA027】

こんにちは、お越しいただきありがとうございます。
今回はカナダ(バンクーバー)で起きた人にお金を騙し取られた思い出話です。
反省と後悔の大きい出来事です。けれど、「バカだなあ」という生ぬるい気持ちでお読みいただけると幸いです。

そして誰かの注意喚起になればと。

 

▼出会いは最寄り駅

あれは仕事終わり、ダウンタウンから最寄駅に降り立った時です。改札をくぐり家へ向かうべく歩き出そうとすると突如声を掛けられます。
すみません。お金を貸してくれない?$20ほどでいいんだけど。。と。
そう言いながら目の前に立ったのはストリート系?ファッションを身に纏った20代前半〜半ばくらいの白人男性。キャップを被り、耳にはゴツめのピアス、そして鎖骨下全体に広がる文字のタトゥー。これ以降”タトゥー男”と称します(※タトゥーに偏見はないです!)

この時、筆者の中で「いや、いきなりお金をせびってくるなんて見た目からしても詐欺だろう」という不信感と「人を見た目で判断してはいけない。本当に困っているのかもしれない!」という偽善の2つの感情が拮抗します。愚かなことに後者の「人を見た目で判断してはいけない」という感情が若干勝り、耳を傾けてしまいます。

”人を見た目で判断してはいけない”という点は今でも同意見ですが、そこではなく、見知らぬ人が突然お金をせびってくるなんて怪しさ満点な状況でわざわざ話を聞き、最終的にお金を渡してしまった自分は本当にバカです。

 

▼諦めの悪い男

タトゥー男がどういうストーリーを創り上げてきたか忘れましたが(たしか財布を失くしたとかそんな感じ?)、とにかく急ぎで現金が必要なんだと。流石に筆者も一回話を聞いただけでは信じきれず、ごめんねと言いつつ歩き出します。

しかし、こいつは押せばイケると思われたのかタトゥー男は後をついてきて、繰り返し「どうか助けてほしい」と訴えてきます。すぐ諦めるだろうと期待しましたが、男はなかなか粘ります。このまま家までついてこられる可能性も考えられてきて、それはもっと困ると思い仕方なくお金を貸すことを了承します。ただし条件付きで。

悔しいですがヤツの見通しは正しかった。。。

 

▼こちらが出した条件

筆者がお金を貸す代わりに出した条件は以下の通り:

 ・貸せるのは$20ではなく$10であること
 ・電話番号を教えること
 ・Facebookのアカウントを教えること
 ・住所を教えること
 ・タトゥー男が筆者からお金を借りた旨を署名付きで紙に残すこと

さすがに詐欺ならこんなことは承諾しないだろうと思って出した条件ですが、タトゥー男はあっさり承諾してきました。ここで若干の罪悪感が芽生えます、「あれ、、、本当に緊急で現金が必要だった人だったのかな?」と。まあそんなことはなかったわけですが。

条件として提示したタトゥー男の個人情報と簡易借用書を確認し、お金を渡します。タトゥー男は「ありがとう!今夜中にはメッセージを送るから!」と言い残し去っていきました。そこでようやくやっと息ができた気がします。男が声を掛けてきてからずっと気を張っていたせいか疲れがどっと押し寄せてきました。

 

▼待てど遅れど来ぬ便り

そしてその日の夜、馬鹿正直にタトゥー男の言葉を信じ、ヤツからのメッセージを待っていました。されど寝る時間になっても来ません。「もしやこれは・・・」と嫌な二文字、””と””が脳をよぎりますが、念のためこちらから「いつ頃お金は返せそう?」とメッセージを送ってみます。すぐ返信が来るとも思えなかったので、一日は待ってみることにしました。愚かな筆者はまだ希望を捨てきれなかったのです。

そして次の日の夜、やはりタトゥー男からの連絡はありません。そこでようやく認めるのです、これは詐欺だと。まさか個人情報を教えてまで詐欺ってくる輩がいるなんて。。。(住所は本当か定かではありませんが、電話番号はタトゥー男が所持していたスマホから筆者のスマホに掛けさせ確認し、Facebookのアカウントはちゃんと男の顔がプロフになっているものでした。)

詐欺だと判断したものの、警察に相談するなど大ごとにすることはできず、$10は教訓代だと言い聞かせながら自分の中に留め、泣き寝入りすることを選びました。

 

▼繰り返される被害

まだ詐欺にあったという事実に対し気持ちの整理がつけきれてないある日、同じ最寄り駅であのタトゥー男を発見します。しかもあろうことか別の人からお金をもらっているところでした。それを目撃した瞬間、考えるよりも先に体が動き、タトゥー男に話しかけに向かいます。

筆者が「前にお金を貸したと思うんだけど〜」と言いたいことを言い切る前に、タトゥー男は「I don't know you. I don't know you.」と繰り返しながら、足早に立ち去ってしまいました。おめーさん、それは絶対に覚えているだろう。。。もう完全にクロで確信犯です。追いかける度胸なんてなく、残されたのは筆者とタトゥー男にお金を渡していたもう一人の被害者である韓国人男性でした(筆者が話しかけた時はお金はすでにタトゥー男の手に渡っており、手遅れでした…)。騙しやすいと思っているのか、アジア人をターゲットにしていたんでしょうね。

その韓国人男性は突然目の前で起こったことに呆然としていました。そんな彼にタトゥー男にお金を渡してしまったのかと事実確認をし、タトゥー男が話したことはデタラメで自分も以前同じ詐欺にあった旨を伝えました。それでも彼は「けど電話番号聞いたし、、、」とすぐには納得できない様子でした。

 

▼何もしなかった自分

その後どうしたかというと、何もしませんでした
この詐欺事件が起きたのは帰国直前のことで、海外でしかもそんな時期に警察に電話するような大ごとは引き起こしたくないという自己中心的な考えしかできなかったのです。
それに『電車やバスで寝たらスリに遭う』『荷物を床に置いたら盗られる』『人が多い道をバックパック背負って歩くなんて盗んでくれといっているようなもん』なんてのが共通認識としてある物騒な国でたった$10のために警察がちゃんと動いてくれるとも思えませんでした。
同じ被害に遭う人々がその後も出てくる可能性なんて考えもせず。

同じ被害に遭った韓国人男性には何かあればと連絡先を渡しましたが、その後連絡が来ることはありませんでした。

詐欺にあったショックよりも、その後何もしなかった自分自身の行動に悔いが残る出来事です。

 

▼最後に

こういった行為を【寸借詐欺】と呼ぶそうですね。
中には本当に困っている人もいたのかもしれませんが、それ以降道端で話しかけられても止まらずそそくさと避けるようになりました。

あと、にこやかに一輪の花を渡そうとしてくる人もスルーです。あれはタダじゃないです、しっかりお金を請求してきます。初めて遭遇した時は「フリーで配ってるのかな?心温まるな」と甘ちゃんな考えで受け取ってしまいましたが、花を手にした途端「お金お金」と言ってきたので勝手に落胆しました。(その時はお金を払うことなくお花を突き返しました。)

 

ストレンジャーに騙されて痛い目を見た別の思い出話があるのでまたいつかその恨みつらみを書きたいと思います。

 

[情けは人の為ならず]、、、まあ教訓という意味では?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

Best wishes

 

 

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